食洗機NP-TH4 お湯と水での消費電力の違い(夏)
パナソニックの食器洗い乾燥機を使い始めて、ふと疑問が湧きました。
「食洗機への給水ホースをお湯側と水側どっちに繋いだ方がお得なんだろう?」
ということで、早速測って確認してみました♪
LPガスと電気の単価
うちは電気もガスもニチガスで契約しています。
今回、計算するにあたって、電気とガスの料金は5月中(6月検針分)の単価を利用します。
電気・ガスいずれも使用量に応じて従量料金が段階的に変わりますが、今回は下記の固定料金として計算していきます。
LPガス・・・605円/m3
電気・・・・26.24円/kWh
※電気は燃料調整単価と再エネ賦課金を含んだ価格です。
電気とガスを比較しなければいけないので、LPガスの単価をkWhあたりの単価に変換します。
LPガス1m3をkWhに換算すると「27.9kWh」になります。
細かい計算は省きますが、電気とガスお互いに共通で変換できる「熱量(kcalやジュール)」に一旦変換してから換算します。
ただし、うちのガス給湯器はエネルギー消費効率が82.8%なので、それも計算に含めます。
LPガス・1m3 = 27.9kWh × 82.8%
LPガス・1m3 = 23.1kWh
上記の計算を基に、LPガス「1kWh換算あたりの単価」を計算します。
605円 ÷ 23.1kWh = 26.2円/kWh
電気・ガスとも料金をkWhあたりにすることができたので、食洗機にお湯を供給する場合と水を供給する場合の金額を比較していきます。
測定条件
今回の実験では乾燥運転なしで、食洗機で「洗浄運転のみ」を行なった場合で比較していきます。
なので、
水:食洗機の洗浄の消費電力量
湯:食洗機の洗浄の消費電力量 + ガス消費量(kWh換算)
での比較となります。
食洗機の消費電力量の測定はELPAの積算電力計「EC-05EB」を使いました。
測定日は7月下旬で、この日の蛇口から出る水道水の温度は27.4℃でした。
ガス給湯器は40℃の設定にします。
(温度計の実測で39.5℃でした)
水とガスの切り替えはガス給湯器の電源のオン・オフで切り替えました。
水で測定するときもガス給湯器内を水が通ってしまうので、ガス給湯器内の予熱の影響を受けによう、蛇口から出る水温が27.4℃戻るまで水を出しっぱなしにしてから測定をしました。
ガス給湯器で消費するガスの消費量については、水道水と給湯温度の温度差、それから食洗機から排出された水の量(=使用水量)を基に計算で求めました。
使用水量の測定は多少大雑把になってしまいますが、「目盛り付きの鍋」と「計量カップ」を使いました。
念のため排水される水の温度も測定し、食洗機庫内で水の昇温のためにどれくらいエネルギーが使われているかも確認してみました。
食洗機への供給温度と排水温度の温度差と排水量から算出しましたが、洗浄中の庫内からの放熱は一切考慮していません。
洗浄中の食洗機を触ると温かいので結構放熱しているはずです。
あと、庫内での水の昇温は電気ヒーターを使っていると思われるので、熱変換効率については100%とします。
比較結果
比較結果は下表のとおりです。
「スピーディ」、「汚れレベル1」、「汚れレベル2」それぞれで水とお湯を比較してみました。
結果は「水の方がお得でした」!!
水とお湯、それぞれで運転に掛かる消費電力量の差が、ガス給湯器でお湯を作るエネルギー量よりも小さいです。
(言い方を変えるとお湯を供給してあげてるのに食洗機の消費電力量はあまり減らないようです)
金額差にして、1回の運転あたり1円〜2円お湯に繋いだ方が高くなりました。
この傾向はいずれの運転モードでも共通でした。
運転時間については説明書に記載の通り、お湯を供給してあげた方が短くなりました。
時間にして1分半〜2分お湯に繋いだ方が短縮されました。
この1分半〜2分の時短のために1円〜2円余計に払うかどうかは微妙ですね〜。
仮に差額を2円として1日3回×365日食洗機を使ったとすると年間「2,190円」の差額です。
うーん、こうみると結構差があるかも?
うちでは1〜2分の時短は必要無いので分岐金具は水側に付け直そうと思います♪
ちなみに今回の消費電力量などの測定結果で、仮に「ガス給湯器を繋いだ方が得」という結果を出そうとすると、電気の従量単価は「約55円/kWh以上」必要でした。
さすがにそこまで電気料金は上がらないと思うのでやっぱり水側に接続したほうがいいですね。
冬になると水道水の温度が下がってまた違った結果になるかもしれないので、冬になったらもう一度計測してみます!
ではでは!