クリック付きシャワーヘッド(手元止水機能付きシャワーヘッド)は大変便利なシャワーヘッドですが、取り付けに際して注意点もあります。
たー坊自身の失敗談から、クリック付きシャワーヘッドを取り付ける際の注意点を説明していきます。

シャワーヘッド以外に必要なものもあるので、シャワーヘッドの説明書きをよく読んで必要なものを準備しよう
▼クリック付きシャワーヘッド取り付けに際しての注意点
1.逆流防止アダプターを取り付けよう
一般的な壁付2ハンドル混合水栓には、水がお湯側に逆流しないように「逆止アダプター(逆止弁)」の取り付けが必要です。
一般的には水側の方がお湯側より水圧が高いので、両方のハンドルが開いた状態で止水すると(シャワーヘッドで止水すると)水栓の中で水がお湯側に逆流してしまいます。
ただ、水栓本体に内蔵している場合もあるので、水栓本体に書かれている品番をインターネット検索して逆止弁を内蔵しているか調べます。
逆止弁を内蔵しているかどうかはメーカーサイトの商品ページに書かれています。
水栓本体に内蔵していない場合は、念のため商品ページにある展開図や分解図を確認して、水栓本体とクランクの接続部のネジの規格を確認します。
(たいていG3/4だと思います)
G3/4の場合は、「逆止アダプター」や「逆止弁アダプター」という名前で売っている2個セットの商品を買えば大丈夫です。
TOTO、カクダイ、SANEIの各社は逆止アダプターのネジの規格はG3/4でした。
逆止アダプターを取り付ける際にはレンチが必要です。
30mm以上開くアジャスタブルレンチ(モンキーレンチ)を準備しましょう。
交換に際して、クランクに止水弁が付いている場合は止水弁で、付いていない場合は水道メーターのところで必ず水を止めてから作業しましょう。
ポイント
・水栓本体の品番を調べて止水弁が内蔵されているか確認する
・水栓本体とクランクの接続部のネジの規格を確認する
・必ずクランクの止水弁か水道メーターのところで水を止めてから作業を開始する
・馬鹿力で締めると壁内部の配管に負荷が掛かるので、水・お湯均等に適度な力で締めよう
1.調圧弁を取り付けよう
クリック付きシャワーヘッドの取り付ける際に、シャワーホース用の「調圧弁」も合わせて取り付ける必要があります。
調圧弁を取り付けないと、最悪シャワーホースが壊れます。

たー坊宅ではシャワーホースが根本から吹き飛びました!
下の画像は実際に壊れたシャワーホースです。
根本の金具からホースが抜けてしましました。



ホースと根本の金具はタケノコジョイントで締結されていましたが、水圧で外れてしまいました。
メーカーの商品ページを確認すると、水圧が高い(0.3MPa以上)場合は「調圧弁を付けてください」としっかりと書かれています。
0.3MPaがどれくらいかはわかりませんが、他の家と比べて特別水圧が高いとは感じていませんでした。
予防のためにも調圧弁の取り付けをおすすめします。
こちらも逆止アダプターと同様に、メーカーサイトで水栓本体とシャワーホースの接続部分のネジの規格を確認します。
水栓本体→クランクと違い、シャワーホースの接続部は各社バラバラです!
必ず商品図や展開図、分解図などで確認しましょう。
こちらも工具としてアジャスタブルレンチ(モンキーレンチ)が必要です。
ポイント
・水栓本体とシャワーホースの接続部のネジの規格を確認する
・接続部のネジと同じ規格の調圧弁を準備する
▼シャワーヘッドでの止水は一時的な止水のときだけ使う
これもクリックシャワー付きシャワーヘッドの説明書きに書かれていますが、蛇口を開いたままシャワーヘッドの止水機能だけで長時間止めることはやめましょう。
たー坊のようにシャワーホースが壊れてしまう可能性があるし、シャワーヘッドの止水機能では完全な止水ができません。
(シャワーヘッドからポタポタと少量の水が出てきます)
節水の面からも、浴室のカビ防止の面からも、浴室から出る際は必ず水栓本体のハンドルで止水しましょう。
まとめ
クリック付きシャワーヘッドの交換は、シャワーヘッドだけで済むと思いきや意外とその他にも準備が必要でした。
2ハンドル混合水栓の場合、水・お湯のハンドルで水温を作ったあとに止水できるのでとっても便利です。
すでにシャワーヘッドだけ交換してしまった方も、不具合が出る前に逆止アダプターと調圧弁の確認・取り付けをしてみてください。
こんな方におすすめ
- シャワーヘッドをクリック付きシャワーヘッドに交換しようと思っている方
- DIYの作業に慣れていて、ネジを締め込むため適度な力が経験的にわかる方(馬鹿力でネジを壊してしまわない方)