エルゴヒューマンプロの座面を低くする
エルゴヒューマンプロは座面の高さが460mmもある
エルゴヒューマンプロは座面の高さが最低位でも460mmあります。(座面にメッシュを選択時)
モールドクッションを選択するとそこから-10mmの450mmとなります(エルゴヒューマンプロ公式HPより)
バウヒュッテさんのページで調べると、座面高450mmというのは身長185cmの人の座面高の目安となってます。
(参考:バウヒュッテ公式HP 机の高さと椅子の座面の高さの関連性)
ここは欧米ですか?
あっ、エルゴヒューマンって欧米のメーカーなんかな(よく知らん)
自分は身長158cmと日本人の平均身長から13cmも低いので、このままでは足裏が床にしっかりと着地せず、常に足の重さを腿(もも)で支える形になってしまいます。
足元にフットレストを置くという方法もありますが、フットレストは椅子の脚が邪魔で真下に来なかったり、ズレて動くから度々位置を調整したりとめんどくさいので出来るだけ使わない方向でいきたい。
ということで改造していきましょうー!
キャスターを固定脚に交換
まずは一番お手軽にできそうなキャスター交換をしてみました。
と言っても市販では標準と同じサイズの直径50mmのキャスターしか売ってなくて座面高が低くならないので移動しにくくなることを覚悟の上で固定脚に変更しました。
自室はフローリングなので「引き摺ればなんとか移動できるっしょ!」ってことで多少の利便性は犠牲にします。
自分は音楽を聴くのが好きなので、固定脚だとリスニングポジションからズレないのでむしろ良い結果になってます。
固定脚は接地面が樹脂そのままで、さすがに床に傷がつくので「カグスベール」を貼り付けていきます。
ちょうど良い直径のカグスベールがなかったので「ビッグフリーサイズ」を買って自分で円形に切っていきます。
自分はサークルカッターを使いました。
固定脚に交換することで標準より-32mm下がります!
固定脚の思わぬ落とし穴
固定脚に変更するだけではシリンダーの下に飛び出ている部分が床に当たります。
ちょっと予想はしてたけどバッチリ当たりました。
高さ調整用シリンダーを交換する
ということで高さ調整用のガスシリンダーを市販の低座面用の短いものに交換します。
自分は半年間使用後に交換しましたが、たった半年でも結構固まってて大変でした。
シリンダーには座面と脚が嵌ってます。
まずは座面から分離していきます。
座面とシリンダーを分離する
座面とシリンダーを分離するには、一般的には「座面の底面をゴムハンマで叩く」という方法が紹介されていると思います。叩く振動で嵌合を外すってことですね〜。
ただこれがこれがめちゃくちゃ大変!
叩きまくっても全然抜ける気配がありません。
理屈はわかるけど、「抜ける方向に力を掛けてない」んだからそりゃなかなか抜けないよな〜って感じ。
なんなら重力で嵌まる方向に力掛かってるもん。
てことでちょっと考えて、「ベルトレンチでシリンダーに捻る力を加えながらゴムハンマで叩く」という方法で行くことにしました。抜く方向に力は掛かってないけどちょっとでもズレてくれれば抜けるだろうってことっすね〜。
結果的に自分はこの方法でうまくいったよ ‾᷄ω‾᷅)و✧
この作業風景をYouTubeで上げたのですが、「ベルトレンチだと抜けなくて、パイプレンチを使うとうまくいきました」とコメントをいただきました。シリンダーを再利用する予定がない場合など、「傷がついてもいい場合」はパイプレンチを使った方がいいかもしれないですね。
あと、座面の底面を叩きまくるのでそこはどうしても傷がついてしまいます(´·ω·`)ショボーン
シリンダーと脚を分離する
次はシリンダーと脚を分離していきます。
こっちもガッツリ嵌ってました…
こっちは「コンクリートに叩きつける」という方法で外しました。
相手が木とか柔らかい素材じゃ頑張って叩きつけても全然抜けませんでした。
硬いもので「しっかり衝撃を伝える」ことが重要みたいです。
あっ、事前にシリンダーと脚の隙間にCRC-556を浸透させてます。
※傷をつけたくない場合は薄手のゴムシートを敷くといいかも。厚手のゴム板(厚み10mm)を敷いた場合では衝撃が逃げて外れませんでした。
適合するシリンダーは?
オフィスチェアの高さ調整用のガスシリンダーは特殊品でない限り、座面側φ28mm・脚側φ50mmという規格のものが使われているみたいです。エルゴヒューマンプロもこの規格のシリンダーが使われていました。
自分はパスカルジャパンさんの「G0311」というガスシリンダーを使いました。
AK Racing製のものは座面側がφ27mmになっているけど使えるんだろうか?
テーパー形状になってるからなんとかいけるのかな?
使えたらそっちの方が安いからありがたいのだが(´-ω-`)
※追記:AKRacingの短尺ガスシリンダーも使うことができました!
ただし、外筒の径が少し小さいらしく、脚の中に少し埋まる感じになりました。
座面側Φ27mmで心配していましたが、座面ともガタつくことなくしっかりと嵌合しています!
固定脚と低座面用ガスシリンダーに交換して何mm下がった?
さて、「座面にモールドクッションを選択」、「キャスターを固定脚に交換」、「低座面用ガスシリンダーに交換」でエルゴヒューマンプロの座面高は何mm下げることができたでしょうか。
結果はこちら↓↓↓↓
ということで、標準の450mmから-70mmの座面高38cm(380mm)を実現することが出来ました。٩(ˊᗜˋ)و*。ヤッター!
交換したガスシリンダーはガス圧が弱くて座面を上げる時にちょっと持ち上げる感じになりましたが、どうせ上げて使わないし、上がりづらいだけで自然に下がることはないので問題なしとします!
座面高38cmは身長158cmの人の推奨座面高とほぼ同等です!
(参考:バウヒュッテ公式HP 机の高さと椅子の座面の高さの関連性)
オフィスチェアの高さが合わなくてお困りの方はぜひお試しください〜
※注意点
座面の高さは下げることが出来ましたが「座面の前後の長さ」は改造で短くしようがありませんでした。(座面の長さは最小で実測値380mm、公式HPの図面では365mmでした)
自分の身長でちょうど膝裏が座面の先端に触れています。
なので158cmより身長が低かったり、腿の長さが短い方は試座するときその辺も要注意で見てください。
YouTubeで作業風景や寸法の詳細を紹介していますので、よかったらご視聴ください〜( 'ω’)و グッ
でわでわ!
※エルゴヒューマンプロにはオットマン付きとオットマンなしの2パターンあるのでご注意ください!