脳幹として生きる

メンタルハック

抑うつ気分の対策として、「自分は脳幹である」と定義することが便利だったので紹介します。

みなさんは「私」と自分自身を指す時に、体のどこに「私」という自己認識を感じますか?

自分の場合は目の間に「私」を感じていました。

自分と同じように目の間や眉間に感じている人も多いんじゃないでしょうか。

胸の位置や丹田に「私」を感じている人もいると思います。

胸の位置や丹田に「私」を感じている人は問題ないと思われるので、この話はスルーしてください。

「私」の位置なんて気にした事ないという人はこれを機にちょっと感じてみてください。

今回は自分と同じように目の間や眉間に「私」を感じる人向けに書いていきます。

いずれは胸の位置や丹田に持っていくとして、その前段階の話として聞いてください。

「自分は脳幹である」と定義する

では早速本題に入りますが、「体全体が自分」ではなく「自分は脳幹である」と定義します。

脳幹+脊髄

上の画像で表している部分、これが自分だと定義します。

後述しますが、脳幹と合わせて脊髄も自分の中に含めます。

そして、体という「アバターやモビルスーツを着ている状態」だと認識します。

「私」という自己認識の位置も脳幹の位置に移動します。

頭部の真ん中くらい、喉の後ろのちょっと上くらいかな。

上のイラストの通り、脳も「自分の外側」です。

脳も含め、体全体は脳幹である自分が操縦する超高性能モビルスーツということにします。

体の中で起こっていることはすべて「自分の外側で起こっていること」と認識します。

しばらくこの感覚で過ごしてみてください。

そして不安や心配、怒りが発生した時に「体のどの部分が反応しているか」を観察してみてください。

例えば自分の場合ですが、「不安」はみぞおちと横隔膜付近にこわばりを感じ、「怒り」は頭のてっぺんのちょっと下か前頭葉あたりにこわばりを感じます。

このように体の中で起こっていることを「自分の外側で起こっていること」と認識することによって、いつもより体の中の状況が認識しやすいと思います。

そして「マイナスの感情にともなう内臓や筋肉のこわばり」を自分の外側の出来事として観察できるようになると、その現象について「意図的に緩めるなどのアプローチがしやすくなります」

体全体が自分だと思っている場合は「内的な脱力」という小難しい技術を習得しなければならない感じでしたが、体の中のことが「自分の外側」であれば、いつも部屋の電気のスイッチを手でOFFにするように、体のこわばりを緩めることができます。

そして、そのこわばっている部分を緩めると、そのこわばりと連動していた感情も緩まることに気づくと思います。

解消したい感情が発生するたびに、脳幹である私の位置からスイッチを切るように連動してこわばっている体の部位を緩めます。

目は閉じても閉じなくても、やりやすい方で大丈夫だと思います。

目を開けているときに「私」という自己認識が目の間に戻ってしまう場合は「目は「私」から離れた場所にある受光器」と意識すると脳幹に「私」を戻しやすかったです。

自分の場合ですが、脳幹である私の位置から体の中のこわばりスイッチをOFFにすると、自動で呼吸が深くゆったりになります。

感情以外にも効果的

感情に伴うこわばりだけでなく、肩こりなども体全体が自分と思っていたときよりは緩めやすいと思います。

右肩が凝っていることを例にすると、脳幹の位置から体内を観察することで、「私から数十センチ右下の部分がこわばっている」と認識することができます。じっくりそのこわばりを観察すると、連動して他の部位もこわばっているのも発見できると思います。

首や背中、右腕の筋肉、右手親指の付け根、腰の右側、右太腿の内側など多数発見できるかもしれません。

見つけるたびにこわばりスイッチをOFFにしていきます。

最初は時間がかかるかもしれませんが、じっくりやってみてください。

そして自分の感覚を信じてください。緩められることが当然だと認識します。

決して他人に証明しようとしないでください。

証明しようとした途端、またこわばってしまいます。

「自分は脳幹」に脊髄も含める

先程脳幹が自分であるという認識に「脊髄」も含めると書きましたが、そのメリットについて書きます。

端的に言うと、それは

「ついでに丹田も意識できる」からです。

肚(ハラ)に意識を据えるという状態もついでに練習してしまおうということです。

脳幹+脊髄であると定義した「自分」のちょっと前に丹田があります。

丹田の位置
へそ下三寸の「表面じゃなくて内部」!

自分は脳幹である自分から丹田を意識したおかげで、丹田が下腹部の「内側」であることが分かりました笑

今まで丹田の位置を「へそから指3本分下の位置」と聞いてお腹の表面を意識していました。

だって丹田の位置の画像ってほとんど正面から見た位置に印が付いてるじゃないですか(^^;

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表面を意識するのとお腹の中を意識するのでは体の芯の感じ方が全然違います。

脳幹+脊髄が私であるという意識から、偶然にも丹田の位置の勘違いに気が付くことができました笑

丹田を意識することの何がいいかというと、精神的にも肉体的にも安定した自分の土台を築くことが出来ることだと思います。

正直言って、それだけで悩み事から解放されたわけではありませんが、「安定した自分で在る」ための足掛かりになると思います。

「丹田 意識」でググってみても様々なメリットを謳う記事がヒットすると思います。

脳幹+脊髄が私と認識できたらぜひ意識してみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。

自分は「体全体が自分」と思っていた時より、不安感に対して効果的に緩めるアプローチができるようになったと思います。

副次的な効果として、自分の見た目に気を使うことが楽しくなりました!

今までは見た目を気にしてもどうせ人並みになれないしな〜と思っていたのですが、体が自分の外側のものだと認識出来ると、まるでゲームのアバターを自分好みにカスタマイズして楽しむような感じで、服装や髪型を気にすることが楽しくなりました笑

たとえ見た目を馬鹿にされたとしても、「自分じゃなくてアバターのことを言われている」と思うこともできます。

一番上のところで「私」を感じる位置が胸や丹田がいいと書きましたが、それは思考に捉われずに「直感」が受け取りやすくなるからです。

いずれ「私」を胸や丹田に持っていくとして、その前段階として「私は脳幹である」という意識をぜひやってみてください!